高校時代のハンドボールでやりきった経験が今に生きる

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金融業界のアフィリエイト広告部門リーダーを務める山本さん。なにかを「やりきる力」は、高校時代のハンドボール部で培ったものでした。部活で培った力を、ゼミや仕事にどう活かしてきたのか。自分の人生を振り返ってもらいました。

「やりきる」。原点は高校時代のハンドボール部。学生時代の写真(re)

なにかに一生懸命になる──。その原体験は、高校時代に打ち込んだハンドボールでした。とにかく毎日が充実していて、楽しかったんです。中学時代は野球部に入っていましたが、あまり真剣に取り組んでいなかった。それだけに、先輩や仲間とのチームプレーや、辛くても「やりきる」という経験はかけがえのないものになりました。高校3年生のときには主将を務めました。

一方、学校の成績は下から数えた方が早い「落ちこぼれ」でした。いま思えば、どの大学に行くかよりも、そこで何をやったかが重要ですが、当時は名前が「かっこいい」という理由だけで有名大学に行きたいと思っていました。結局、第一志望には落ちてしまいました。

大学時代に最も頑張ったのは、マーケティングのゼミでした。商学部は単位が取り易く、「楽商」と揶揄されることもあるのですが、全く楽じゃなかった(笑)。英語の本を全訳したり、論文を書いたり。大変すぎて、何度も辞めようと思いました。
部活でも同じでしたが、続けられたのは周りで頑張っている仲間の存在が大きかったです。3年生のときには、その仲間と一緒に『製品の失敗とリカバリー満足』という論文を書き、学内で賞をもらいました。この研究は、賞味期限を偽装した会社が、どうやって信頼を回復していくのかといったことを消費者へのアンケートをもとに実証実験するというものでした。」

サークルの飲み会に参加したり、アルバイトしたりすることももちろん楽しかったですが、あとに思い出として残るのって、大変だったことなんですね。ワイワイやって楽しいことって、その場だけというか。だからゼミを最後まで頑張って、本当によかったと思いますね。

2年目で「全社MVP」。周りの人への感謝しかありません。MVP受賞時(re)

就職活動は広告やコンサルタント系を軸に進めました。これもいまになって思うと勘違いなのですが、形のあるものを売ったりする仕事よりも、自分の頭で考える仕事のほうがインテリっぽくてかっこいいなと思ったんです。2~30社にエントリーして、複数の内定をもらいました。

さて、どこに入ろうかと悩んだとき、決め手になったのは「人」と「言葉」でした。当社の執行役員が、すごくかっこよくて、面接のときにこう言ったんです。「うちの会社には、若くても活躍できる環境がある。その分、徹夜もしてもらうこともあるかもしれない。ただそのときは、上司として責任を持って朝まで面倒を見る。うちはそんな会社だよ」

そもそも、社会人は働くもので、早く帰りたいという発想もなかった。だから、この言葉がすごく魅力的に思えたのです。

入社後は、ネットの検索結果の表示順を上げる技術やサービスである「SEO」の営業部署に配属され、1年目の終盤からアフィリエイト(成功報酬型広告)の営業を担当するようになりました。2年目の6月から金融業界の担当部署に異動。私が受け持つ広告主の広告を優先的に掲載してもらう調整をしています。

2年目の下期には、前年対比の営業成績を大きく伸ばして「全社MVP」に選ばれました。これは上司や同僚、関係会社の方々に支えられての受賞だったので、賞金の20万円は人のために使うことにしたんです。7、8人で鉄板焼きのコースを食べに行きました。賞金を人のために使う人が多いのも、この会社のいいところだと思います。

仕事の成果が出た要因は、何事も「やりきったから」だと思います。あとは、徹底的にわからないことを「聞く」ということを実践していました。

わからないことをわからないまま進める、わからないから適当な報告書などを出すのではなく、しっかり確かめたうえできちんとしたものを出すことが重要だと考えました。当時の上司の息子さんが、日曜日にも鳴る携帯電話の画面を見て、「また山本?」と言ったらしく、それはいまだにネタにされますよ(笑)。

今は金融を担当するチームのリーダーとして、8人のメンバーを率いる立場になりました。大切にしているのは、コミュニケーションです。やっぱり、楽しく働くことが大切だと思っています。ポジティブな理由で会社を辞めるならいいと思うのですが、人間関係がうまくいかずに辞めてしまうのは残念です。リーダーとして、そういうことの起こらないチーム作りをしていきたいですね。

自分自身、仕事が楽しいですし、会社に行きたくないという日はありません。仕事を頑張ったあと、みんなで飲むビールがおいしいのも、仕事があるからこそですしね。もちろん、つまらない仕事もありますが、楽しむ努力をする。これは会社の代表が言っている「楽しむことを努力しろ」という言葉の発想です。

自分だけではなく、チームのみんなと一緒に成長したい。

7月に、とてもうれしいことがありました。同じチームに所属するメンバーが「全社MVP」を獲ったことです。自分が受賞したときもうれしかったですが、泣きはしなかった。でも、あのときは号泣してしまいました。

3年目の女性なのですが、最初はとても尖っていました。自分の仕事は「ここまで」と線引きし、「あとは山本さんお願いします」みたいな感じだったんです。僕はここで怒って無理にやらせるようなことはせず、言われたとおりにやってあげていた。あとで本人に、「あのとき無理にやらされていたら、辞めていたかもしれません」と言われました。

彼女は去年の秋ぐらいから、自分で気づいて仕事への取り組み方を変えました。今年に入って、さらにモチベーションが上がって、営業成績も伸びたのです。だから、どうしてもMVPをとってほしかった。だから、発表されたときは自分が受賞したときよりもうれしかったですね。

近々の目標は、僕のチームのメンバーから毎年MVPを輩出し続け、僕自身もキャリアアップすることです。自分だけではなく、チームと一緒に成長したい。この想いが強いです。

そして将来は、経営に携わりたいと考えています。最近までは、MBAの資格を取ることが最短ルートだと考えていたのですが、社内の研修制度を利用するなかで、働きながら現場で経営の知識を身に着けていくほうがいいのではないかと考えるようになりました。

なぜ経営かと言うと、理由は三つ。「かっこいい」「お金がもらえる」「自分で選択する機会が増える」からですかね。

出身 茨城県
好きな言葉or座右の銘 楽しむことを努力する
趣味 料理。ピザを生地から作ることも
地球最後の日に食べたいもの コロッケ
今一番行きたいところ ボリビアのウユニ塩湖
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